Thursday, April 09, 2020 10:18 AM

世界の感染者150万人に 新型コロナ、衰え見えず

 【ジュネーブ共同=出口朋弘】ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が8日、世界全体で150万人を超えた。死者数は8万8000人を上回っており、被害拡大が衰える気配はない。

 感染者は3月26日に50万人を超えた後、4月2日に100万人を上回っており、ほぼ1週間ごとに50万人が上積みされている状態だ。各国でウイルス検査態勢が拡充されたことも、急激な感染者数の増加に反映されている。一方で、中国から欧州、米国へと感染拡大の中心地が移ってきており、地域的な広がりも続いている。

 感染者数は米国が約43万人で世界最多。スペイン、イタリア、ドイツの欧州各国がいずれも10万人を超えている。欧州では増加数に鈍化の兆しも見えているが、依然として新規の感染判明者が1日に数千人単位で増えている国も目立ち、世界保健機関(WHO)は警戒を緩めないよう、くぎを刺している。