Monday, April 13, 2020 10:38 AM

石油消費国の協力不可欠 需要減で供給抑制不足も

 【ロンドン共同】石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の連合体「OPECプラス」が原油の大幅減産で合意した。だが新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減少が深刻で、この供給抑制量では足りないとの見方が多い。安定供給を脅かすような過度な原油安を抑えるには、石油消費国による買い入れなどの協力が欠かせない。

 OPECプラスは5〜6月に、世界生産量の約1割に当たる日量970万バレルを減産する。ロイター通信によると、OPECの盟主サウジアラビアなどはノルマ以上の生産削減も視野に入れる。米国などの生産抑制分を考慮すると、日量1500万バレル超の供給減となる可能性がある。

 ノルウェーの調査会社ライスタッド・エナジーの予測によると、4月の需要は前年同月比で日量2750万バレル、5月は同1910万バレルそれぞれ減少する。