Wednesday, September 28, 2016 6:34 PM

来年9月、住民投票へ カタルーニャ独立派

 スペイン北東部カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は28日、州議会で「来年9月後半にスペインからの分離独立を問う住民投票を実施する」と述べた。投票に強く反対するスペイン中央政府と交渉する考えを示す一方で「合意がない場合も投票を行う」と強調した。

 州首相らの独立賛成派は昨年9月の州議会選で「1年半以内の独立」を公約し、第1党となった。この経緯を踏まえ、プチデモン氏は「来年6月までに独立に必要な自治州法整備を完了させた上で、同9月の住民投票で最終的な是非を問う」と説明した。

 中央政府は昨年12月、今年6月の2回の下院選を経ても、二大政党と新興2党に議席が四分し、政権が樹立できない事態に陥っており、自治州側との交渉は不可能な状況。3回目の下院選が実施されれば、カタルーニャ独立問題は大きな争点となる。(共同)