Tuesday, April 14, 2020 10:28 AM
選手育成、医療面にも影響 NTC、JISS利用停止
政府の緊急事態宣言発令を受け、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)と国立スポーツ科学センター(JISS)の利用ができなくなった。トップ選手の練習環境が失われただけでなく、次代を担うジュニア選手の育成事業や医療面のサポートに影響が及んでいる。
日本オリンピック委員会(JOC)は2008年から、卓球やレスリングなどの有望な中高生を寄宿制で鍛えるエリートアカデミー事業を行っている。卓球男子で東京五輪代表の張本智和(木下グループ)らを輩出してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で今年は入校式を取りやめた。生活拠点のNTCは8日から利用が中止され、選手は自宅に戻った。
今年は4競技の中学1年〜高校1年の5人が入校。わずか数日でNTCを離れた選手もいたという。日本レスリング協会の菅芳松事務局長は「まだ若いので不安だろうし、気持ちの面のケアが一番大事になるのではないか」と心配する。(共同)
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