Wednesday, April 15, 2020 10:03 AM

米当局、中国の研究に警鐘 コウモリのコロナウイルス

 【ワシントン共同】ワシントン・ポストは14日、米当局者が2018年に中国湖北省武漢市の中国科学院武漢ウイルス研究所を訪問後、同研究所が行っていたコウモリのコロナウイルス研究の危険性に警鐘を鳴らす公電を米国務省に送っていたと伝えた。新型コロナウイルスが同研究所から漏えいした証拠はないが、トランプ政権内でこの公電が再び注目を集めているという。

 ポンペオ国務長官は14日のテレビ番組で、事実関係の確認を避ける一方で「中国共産党は、感染発生当初の必要な時に(研究所への)米国人のアクセスを許可しなかった」と強調し、対応の不透明性を批判した。

 中国政府や同研究所は新型ウイルスが同研究所から漏えいした疑惑を強く否定しているが、与党共和党の保守系議員などは研究所の関与を主張。中国の生物兵器などの「陰謀論」もインターネット上で広がっている。