Wednesday, April 15, 2020 10:05 AM

英の感染、非白人に偏りか 「不平等」背景と野党反発

 【ロンドン共同】新型コロナウイルスの感染が広がる英国で、アジア系や黒人の感染被害が相対的に多いことが統計で示され、議論を呼んでいる。治療の最前線に立つ医師の間でも非白人の犠牲者が相次ぐ。野党は、白人と少数派の非白人との間の「ぞっとする不平等」が背景にあると反発、医師会も政府に調査と対策を求めている。

 英政府は人種別の感染者数を公表していないが、調査機関ICNARCによる集計で、重症の感染者約3300人のうち、アジア系の約14%、黒人の約12%を含め、非白人が全体の約34%を占めていることが分かった。

 BBC放送などによると、非白人の人口に占める割合は15%前後にとどまることから、白人より非白人の方が相対的に多く感染しているとみられることが示された。