Wednesday, April 15, 2020 10:06 AM

3月訪日客、93%減少 過去最大、20万人割れ

 観光庁は15日、日本を3月に訪れた外国人旅行者は前年同月比93.0%減の推計19万3700人だったと発表した。減少率は1964年の統計開始以降最大で、月間の訪日客が20万人を下回ったのは89年2月以来、31年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大に対応した日本の入国制限が響いた。日本人の出国者数も85.9%減の27万2700人で減少率は最大だった。

 日本政府は4月に入り入国拒否の対象国・地域を拡大、各国も渡航や外出制限を続けており、一層落ち込みそうだ。国内の旅行も緊急事態宣言で激減しており、地域経済の一角を支えてきた観光産業は壊滅的な打撃を受けている。

 月間の訪日客が前年割れとなるのは6カ月連続。3月は主要20カ国・地域の全てがマイナスとなった。中国の98.5%減が最大で、2019年の69万1279人から1万400人に落ち込んだ。次いで台湾の98.1%減、韓国の97.1%減などだった。(共同)