Wednesday, April 15, 2020 10:06 AM

中国、米に「深刻な懸念」 WHO拠出金停止を非難

 【北京共同】中国外務省の趙立堅副報道局長は15日の記者会見で、トランプ大統領が世界保健機関(WHO)への資金拠出を停止する方針を示したことに対し、新型コロナウイルス感染症を巡る「国際協力を損なう」と非難、「深刻な懸念」を表明した。米国の拠出停止により中国がWHOへの影響力強化を図る可能性もある。

 趙氏は、中国がこれまでに表明していたWHOへの2000万ドル(約21億5000万円)の寄付を既に実行したと明らかにした。米国に代わり中国が拠出金を増やすかについて「必要に応じて関連の問題について検討する」と述べ、含みを持たせた。

 WHOが感染症克服に向けた国際協力の中心的な役割を果たしてきたと指摘。拠出金停止はWHOの能力低下につながるとして、米側に「職責と義務を果たすよう」促した。