Thursday, April 16, 2020 10:37 AM

流行中はWHO資金継続を 米科学者団体が政権に忠告

 【ワシントン共同】トランプ政権による世界保健機関(WHO)への資金拠出の停止方針に対し、米国の著名な科学者団体「科学アカデミー」は15日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の間は資金提供を「継続するべきだ」と強くいさめる声明を発表した。

 声明は「米国は長年にわたり世界の保健分野を主導してきた。今逆行するべきでない」と強調。WHOの財政が脅かされれば「WHOの基本的な活動や国際保健上の安全保障に悪影響を及ぼす恐れがある」とし「中低所得国の多くの人命を危険にさらす」と指摘した。

 同アカデミーは米政府や議会に科学的な助言をする伝統ある民間組織。これまでも国際保健分野で米国が指導的地位を保つよう訴えてきた。