Thursday, April 16, 2020 10:39 AM

必須就労者に相次ぐ感染 交通機関、消防、警察

 【ニューヨーク共同】新型コロナウイルスの一大感染地となっているニューヨーク市で、在宅勤務命令の対象外とされた「社会活動に必須な業務の就労者」に感染が相次いでいる。交通機関職員や消防隊員、警察官、医療従事者らの業務に、感染の危険性が潜んでいる。

 「ヒーローがヒーローを運んでいる」。ニューヨークで地下鉄やバスなどを運行する都市圏交通公社(MTA)のキャッチフレーズだ。これまでに職員約50人が死亡。「勇敢な同僚たちは日々、ほかの必須業務就労者を集中治療室(ICU)や介護施設、警察署、消防署に運んでいる」と説明し、職員の死を悼んだ。

 13日時点でニューヨーク市警では職員の17.6%に当たる6380人が病欠、うち2334人の感染が確認された。市消防局では708人が感染、5人が死亡した。