Friday, April 17, 2020 10:02 AM

サウジ、感染爆発の恐れ 王族に拡大、巡礼に影響も

 【ドバイ共同】イスラム教の聖地を抱えるサウジアラビアで、新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がる恐れが出てきた。当局は感染者が最大20万人に上るとの推計を発表。感染が王族に広がっているとの報道に加え、世界各地から200万人以上が集う大巡礼(ハッジ)の中止や規模縮小も取り沙汰されている。

 ニューヨーク・タイムズは今月、約150人の王族がウイルスに感染し、重症者もいると報道。頻繁に欧州を行き来する王族がウイルスを持ち帰ったとの見方を伝えた。

 サウジの王族は約1万5000人。84歳と高齢のサルマン国王は西部ジッダに近い島の宮殿に退避し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子も首都リヤドを離れ、拠点を紅海沿いに移したとされる。