Monday, April 20, 2020 10:27 AM

中国、5月“勝利宣言”も コロナ本格対応3カ月

 【北京共同】新型コロナウイルスへの対応を中国が本格化させてから20日で3カ月。習近平指導部は国内での感染拡大を抑え込んだとして、5月にも全国人民代表大会(全人代=国会)を開き、感染症との闘いでの勝利をアピールする構えだ。経済正常化に本腰を入れる意向だが、世界的流行の責任を巡って対米関係は悪化しており、中国を取り巻く環境は厳しい。

 「感染症が経済と社会にかつてない衝撃を与えた」。17日に習国家主席が主宰した会議で、指導部は厳しい現状認識を示し、停滞した経済活動の正常化を急ぐ方針を示した。

 中国は1月20日に感染症対策を本格始動させた。感染が最初に確認された湖北省武漢市を事実上封鎖し、上海など全国で工場の操業や市民生活を制限。3月に開く予定だった全人代を延期する異例の措置を取り、封じ込めを優先させた。