Wednesday, April 22, 2020 10:16 AM
トランプ氏推奨薬に疑問符 死亡率高いと研究論文
【ワシントン共同】新型コロナウイルス感染症の治療に有望だとトランプ大統領が訴えてきた抗マラリア薬を感染者らに投与した結果、投与しないグループより死亡率が高かったとする論文を、バージニア大などの研究チームが21日、医療専門サイトに投稿した。効果や安全性に疑問符が付いた形で、データを伴わずに推奨したトランプ氏の姿勢に改めて批判が出そうだ。
この薬はヒドロキシクロロキン。長年マラリアの治療などに使われ、トランプ氏はこれまで「試してみればいい。効かなくても失うものはない」と執着してきた。
しかし米国立衛生研究所(NIH)は21日に公表した医師向けの治療指針で、データが不十分なため投与を推奨も反対もできないと評価。抗生物質アジスロマイシンとの併用は毒性となる可能性があり勧めないと明記した。
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