Thursday, April 23, 2020 10:03 AM
国内景気「急速に悪化」 リーマン以来11年ぶり
政府は23日発表した4月の月例経済報告で、国内景気の判断を2カ月連続で下方修正し「新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある」とした。「悪化」は景気認識の最も厳しい表現で、使うのは金融危機リーマン・ショックの影響があった2009年5月以来、約11年ぶり。世界的な感染拡大の影響で、企業業績や個人消費の落ち込みが日々深刻化しており、日本経済は長期低迷の危機にある。
リーマン時の景気判断は「急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」だったが、今回は「極めて」という文言を加えた。リーマン時よりも厳しい経済情勢にあるとの見方を示すことで、アベノミクスによる景気回復が終わり、景気が明確に下降局面に入っていることを政府が認める形となった。
4月の個別項目では、個人消費を「弱い動きとなっている」から「急速に減少している」に引き下げた。雇用情勢は「足元では弱い動きがみられる」に下方修正。生産、輸出、企業収益、業況判断も引き下げた。(共同)
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