Thursday, April 23, 2020 10:04 AM

米、イラン緊張再燃の恐れ 「撃沈」指示、衛星反発か

 【ワシントン共同】トランプ大統領は22日、イラン艦船による海上での米側への嫌がらせに「撃沈」も含む強い対応を取るよう海軍に指示したと表明、強硬姿勢を鮮明にした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、小康状態に入ったとみられた両国の緊張が再燃する恐れがある。イランが同日、初の軍事衛星打ち上げを発表したことに反発した可能性もある。

 米国は、イランが衛星を軌道に乗せる技術を大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発に転用することを強く警戒してきた。イランはこの日、初めて軍事衛星と明言した衛星を軌道に乗せたと発表。米軍制服組ナンバー2のハイテン統合参謀本部副議長は「長距離を飛ばせるということは、近隣国やわれわれの同盟国の脅威になるということだ」と語った。

 衛星打ち上げ発表の直後、朝一番で「(イラン艦船を)撃沈して破壊するよう指示した」とツイートしたトランプ氏は、夜のホワイトハウスでの記者会見でも「銃や武器を積んだ船が接近してきたら、こちらから撃ち込んでやる」と威嚇した。