Thursday, April 23, 2020 10:05 AM

「第2波」懸念払拭に躍起 トランプ氏、11月選挙にらみ

 【ワシントン共同】トランプ大統領は22日の記者会見で、新型コロナウイルス感染がいったん終息しても秋以降に「第2波」が来る可能性について「来たとしても抑え込める小規模なものになるし、全く来ないかもしれない」と強調した。11月の大統領選をにらみ、経済活動の早期再開に向けて懸念払拭に躍起だが、危険性を過小評価しているとの批判も上がりそうだ。

 トランプ氏は新型コロナへの初期対応が遅れ、爆発的な感染拡大と医療崩壊危機を招いたと非難されている。政権対策チームの専門家は第2波が確実に来るとの見方を示すが、トランプ氏ににらまれ警告の声はかき消されがちだ。

 きっかけは、22日付のワシントン・ポストの記事。疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長が、新型コロナとインフルエンザが同時に流行する可能性を指摘したのを受け「第2波はさらにひどい状況になる」と報じた。