Friday, April 24, 2020 10:28 AM

関空の3月旅客数79%減 新型コロナ直撃で過去最低

 関西エアポートが24日発表した3月の関西空港の運営概況(速報値)は、国際線と国内線を合わせた総旅客数が前年同月比79%減の62万人となり、単月としては1994年9月の開港以来最低となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃し、訪日客や国内客の利用が大幅に減った。減少率は、台風被害に見舞われた2018年9月(48%減)を大きく上回った。

 外国人旅客の回復は当面見込めないことに加え、政府の緊急事態宣言が当初の7都府県から全国に拡大し、国内旅行も自粛の動きが強まっている。4月の総旅客数は3月より一層落ち込む恐れがある。

 同時に発表した19年度の総旅客数は前年度比2%減の2876万人で、東日本大震災の影響で旅客が減った11年度以来8年ぶりに減少に転じた。関西エアは当初、訪日客の増加を背景に19年度は3000万人を超えると見込んでいたが年度後半に失速した。(共同)