Friday, April 24, 2020 10:28 AM

ランニングは10メートル離れて 欧州の研究者が警鐘

 【ロンドン共同】ランニングの際は前の人と10メートル離れてー。欧州の研究チームは24日までに、運動中に飛沫がどのように拡散するかを調べて公表、新型コロナウイルス感染防止のため、運動中は普段以上に他人と距離を取るよう警鐘を鳴らした。

 公表したのは、空気力学などを専門とするオランダのアイントホーフェン工科大とベルギーのルーバン・カトリック大の研究者らのチーム。ウオーキングやジョギング、サイクリング中の人が荒く息を吐いたり、せきやくしゃみをしたりした場合、気流の関係で飛沫がすぐ後方に漂うため、後続の人は飛沫の中を突っ切ることになる。

 多くの国では、外出時に他人との間に1.5〜2メートルの「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」を空けるよう求められているが、チームは「これは静止時に適用される距離」と指摘。早歩きの場合、後続の人は前を行く人との距離を5メートル、走る場合は10メートル、自転車の場合は20メートル、それぞれ空けなければ同等の効果はないと結論付けた。(共同)