Tuesday, April 28, 2020 10:40 AM

米、感染百万人の恐れ 初期対応批判に政権反論

 【ワシントン共同】ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者は28日、98万8000人を超え、近く100万人に達するのが確実な状況となった。感染者、死者とも世界最多となった米国では、トランプ政権による1〜2月ごろの初期対応が不十分だったとの批判が根強く、政権は反論に躍起だ。

 ワシントン州で全米初の感染者が発表されたのは1月21日。トランプ大統領は2月初めに中国からの外国人の入国を禁止したことなどを誇示しているが、その後も感染者は増加を続けた。

 疾病対策センター(CDC)が開発したウイルス検査キットの不具合の影響で2月中は検査が不十分な状態が続いた。3月に入り民間の協力で態勢整備が進んだことなどで感染者は急増。3月半ばに1万人を超え、27日には10万人を上回った。同じころ、感染者で中国とイタリアを抜き、世界最多となった。