Thursday, April 30, 2020 10:39 AM

米の死者、実態は大幅増か 例年との比較で見方強まる

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス感染による死者数が世界最多の6万人を超えた米国で、実際の死者数ははるかに多いとの見方が強まっている。今年の総死者数が例年をどれだけ上回ったか調べる「超過死者数」の分析によると、全米各地で軒並み大幅に増えていたと米主要メディアが報じた。

 最大の感染地であるニューヨーク州のクオモ知事も29日までの記者会見で「合計の死者数は正確ではないと思う。もっと多いだろう」と指摘した。ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、30日までで米国の感染者数は103万9909人、死者は6万966人。

 ワシントン・ポストによると、エール大が今年3月1日から4月4日までを過去5年のデータと比較したところ、全米の超過死者数は1万5400人だった。同日までに全米で確認されていた新型コロナによる死者数は約8000人だった。