Thursday, May 07, 2020 10:13 AM

中国、4月輸出が増加 輸入減、米圧力強化の懸念

 【北京共同】中国税関総署が7日発表した4月の世界全体に対する輸出は、前年同月比3.5%増の2002億ドル(約21兆円)となった。新型コロナウイルスで停滞していた企業活動の再開が後押ししたとみられる。

 一方で、輸入は14.2%減の1549億ドルと大きく落ち込んだ。新型コロナの世界的な感染拡大で各国の経済活動が滞り、中国側の内需も正常化していないことを反映した形だ。米国からの輸入が伸びなければ、トランプ大統領が貿易摩擦を巡り対中圧力を強める可能性もある。

 ブルームバーグ通信は7日、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と中国の劉鶴副首相が来週にも電話協議すると報じた。両者は米中貿易協議の責任者で、2月に発効した「第1段階」合意の進捗状況を話し合うとしている。