Wednesday, May 13, 2020 10:22 AM

聖火リレー、計画見直しも 日程短縮や簡素化案浮上

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により来年に延期された東京五輪の聖火リレーについて、大会組織委員会が計画見直しの検討を始めたことが13日、分かった。新型コロナの収束が不透明な中、日程を短縮して開始を遅らせる案や、経費削減のため関連行事を簡素化する案などが浮上している。今後、議論を深める。

 聖火リレーは従来の計画のままなら、来年3月下旬にスタートして121日間かけて全国を「一筆書き」で巡る。ただ、先行きの見えない新型コロナのリスクをできるだけ軽減するため、2ルートを同時に回り、日数を減らす案なども検討することになった。国際オリンピック委員会(IOC)は現在、複数ルートは原則的に認めておらず、実現には課題がある。

 また、組織委は大会の延期で生じる数千億円規模とみられる追加経費の削減のため、さまざまな分野で簡素化を目指しており、聖火リレーでは、各地で実施する「セレブレーション」と呼ばれる祝賀行事の取りやめなどが検討対象に上がっている。(共同)