Wednesday, May 20, 2020 9:58 AM

Matcha、海外に浸透 愛知・西尾の老舗メーカー

 愛知県西尾市の老舗抹茶メーカー「あいや」が、抹茶の海外輸出を始めて35年以上たち、昨年は初めて全出荷量の半分を輸出が占めるまでになった。国内トップクラスの生産量を誇り、オバマ前大統領が好んだ抹茶味のアイスクリームでおなじみの「Matcha」表記を海外で定着させたことでも知られる。

 社長の杉田武男さん(45)は「塩や砂糖と同じく生活の中心の味になるよう、純粋に良いものを作っていきたい」と話し、海外での販路拡大にも意欲的だ。

 同市は、抹茶の原料となるてん茶の全国有数の産地。4月下旬、市内に広がる茶畑は黒いシートで覆われており、風が吹くとシートの切れ目から緑鮮やかな茶葉がのぞいた。西尾茶協同組合によると、茶摘み前の約1カ月間、シートをかぶせてうま味を引き出すという。(共同)