Wednesday, May 20, 2020 10:01 AM
世界経済変化に対応目指す 台湾総統、与党党首に復帰
【台北共同】台湾で政権2期目をスタートさせた蔡英文総統は20日、就任演説で新型コロナウイルスのまん延により世界経済の秩序が大きく変化するとの認識を示し、新たな産業対策などで対応していく方針を表明した。2018年11月の統一地方選で与党、民主進歩党(民進党)が大敗した責任を取り辞任した党主席(党首)に復帰した。
蔡氏は「今後4年、われわれが直面するのは世界経済の激烈な変動だ。試練はチャンスでもある」と指摘した。半導体や情報通信技術(ICT)のサプライチェーンの世界的中心地を目指すことや、第5世代(5G)移動通信システムを活用したサイバーセキュリティー産業の開発推進を表明。感染症に対応するワクチンや新薬の研究開発にも取り組むとした。
国際関係では世界保健機関(WHO)など国際機関への参加を目指すとともに、日米欧など基本的価値観を共有する国々とのパートナーシップ関係の強化を引き続き図っていくとした。
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