Thursday, May 21, 2020 10:18 AM

ゴーン前会長逃亡で拘束 米当局、元特殊部隊員ら

 【ワシントン、ニューヨーク共同】米当局は20日、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとされる米国人2人をマサチューセッツ州で拘束した。日本政府の要請に基づく拘束だとしている。東京地検の斎藤隆博次席検事は21日、「速やかに引き渡し請求を行うべく準備を進めている」とのコメントを出した。

 拘束されたのは、米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者(59)と息子のピーター容疑者(27)。東京地検特捜部が犯人隠避などの容疑で逮捕状を取っていた。日米両国間には犯罪人引渡条約がある。

 ピーター容疑者が、逃亡計画を実行に移す前に少なくとも3回日本を訪れ、被告と7回にわたり面会していたことが、米司法当局が裁判所に提出した文書で分かった。