Thursday, May 21, 2020 10:22 AM

世界の感染者500万人超す 新型コロナ、1カ月で倍増

 【ジュネーブ共同=出口朋弘】ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が21日、世界全体で500万人を超えた。1カ月で倍増。感染の一大拠点は中国から欧州、米国へと推移し、ロシアやブラジルでも増えた。死者は21日までに32万8000人を超え、過半数は高齢化社会の国が多い欧州が占めており、各地で被害拡大が続いている。

 西欧諸国では感染拡大が鈍化したことを受け、5月に入り外出制限の解除が相次いでいる。経済活動が再開され日常生活が戻ることへ期待が高まるが、再燃防止に向けた警戒が続く。一方、医療・保健体制が整っていないアフリカでの感染確認例が他地域より大幅に少ない状態が続いており、正確な現状把握と今後の展開が懸念されている。

 感染者は昨年末に中国から世界保健機関(WHO)に初めて報告されてから50万人を超えるまでは約3カ月かかった。だが、その後は各国でのウイルス検査態勢の拡充も反映し、1週間以内に50万人以上増える状態が続いてきた。