Friday, May 22, 2020 10:27 AM

近づく再開、不安の声も コロナ禍で中断のNBA

 プロバスケットボールNBAの球団幹部や選手会関係者が7月中のシーズン再開を見込んでいると20日、スポーツ専門局ESPNが報じた。新型コロナウイルスの感染拡大により3月中旬から中断が続く中、明るい兆しが見え始めたが、一方で不安の声も出ている。

 疾病対策センターは新型コロナウイルス感染について、65歳を超えると重症化や死亡のリスクが高くなるとしている。NBAではスパーズの名将ポポビッチ監督が71歳、優勝を狙うロケッツのダントーニ監督が69歳。西カンファレンスでプレーオフ進出圏内の8位に3.5ゲーム差のペリカンズのジェントリー監督が65歳だ。ESPNによると、ダントーニ監督はシーズン再開の場合は指揮すると決意。ジェントリー監督もニューヨーク・タイムズ紙に「仕事をやめるつもりはない」と前向きに語ったが「彼らを危険な目に遭わせたくない」と心配をするゼネラルマネジャーもいる。

 懸念の声は選手からも上がる。キャバリアーズのナンスは難病の炎症性腸疾患「クローン病」と闘いながらプレーしており、その治療で免疫系が抑制されているという。既に練習施設で個人練習を行っており、シーズン再開を望む気持ちに変わりはないが「不安を感じている者に対し(リーグが)理解してくれることを望んでいる。見かけは健康でも、そうでない人はいる。僕は今でもおびえているし、感染したくない」と訴えた。(共同)