Tuesday, May 26, 2020 10:32 AM

投稿者特定へ制度改正検討 総務相、ネット中傷抑止

 高市早苗総務相は26日の閣議後記者会見で、会員制交流サイト(SNS)で誹謗中傷を受けていた女子プロレスラーの木村花さん(22)が23日に死去したことに関し、インターネット上に書き込みをした投稿者の特定を容易にし、悪意のある投稿を抑止するための制度改正を検討する意向を示した。年内に改正案を取りまとめる方針で「スピード感を持って対応したい」と強調した。

 現在は訴訟に持ち込まないと情報が開示されないことも多いが、迅速な開示に向けた方策を探り、氏名などに加えて電話番号を開示対象にすることも検討する。自民党も26日、対策を検討するプロジェクトチーム(PT)の初会合を開催。ただ「表現の自由」や「通信の秘密」を損なうとの懸念もあり、両立が課題となる。

 高市氏は会見で「ネット上の誹謗中傷を抑止し、被害救済を図るには発信者の情報開示の手続きが適切に運用されることが必要だ」と指摘した。(共同)