Tuesday, May 26, 2020 10:33 AM

新興国、デフォルト相次ぐ コロナが追い打ち

 【サンパウロ、カイロ共同】レバノンやアルゼンチンなど、新興国のデフォルト(債務不履行)や財政危機の深刻化が相次いでいる。新型コロナウイルスの感染拡大が脆弱な国家財政に追い打ちを掛けている。

 世界各国での外出・移動制限と生産停止で経済が停滞。信用力のあるドルを買う動きが加速して、新興国から資金が流出し通貨安を招いている。低金利を背景に調達してきた米ドル建ての債務負担に今後も苦しめられそうだ。

 アルゼンチン政府は米機関投資家などと行ってきた計650億ドル(約7兆円)に上る債務の再編交渉が22日までにまとまらず、6年ぶり9回目のデフォルト状態となった。