Wednesday, May 27, 2020 11:30 AM

日産連合、新型車費40%減 分業で投資効率化

 日産自動車と三菱自動車、フランス大手ルノーの3社連合は27日、地域や商品、技術ごとに分業を強化して効率化する新たな中期経営計画を発表した。新型車の研究開発や設備投資の費用を最大40%削減できる見通し。ルノーのジャンドミニク・スナール会長はインターネットを通じた記者会見で、3社連合について「全く統合の計画はしていない」とした。

 3社とも新型コロナウイルス感染拡大で販売不振に陥っており、連携して立て直しを急ぐ。日産は中国や北米、日本、三菱自は東南アジアやオセアニア、ルノーは欧州や南米、北アフリカにそれぞれ経営資源を集中する。2025年までに各社の半数近い車種に関して、連合の枠組みを活用し開発、生産する。

 日産は強みを持つ自動運転技術の開発を主導する。中型のプラグインハイブリッド車(PHV)は三菱自が中心を担う。ルノーは車に搭載する通信機能を担当する。日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は会見で「選択と集中によりスリム化する」と強調した。(共同)