Thursday, May 28, 2020 9:47 AM

年金改革法案きょう成立 参院厚労委で可決

 パートら非正規労働者への厚生年金の対象拡大を柱とする年金制度改革関連法案は28日の参院厚生労働委員会で、与党や立憲民主党などの賛成多数により可決された。29日の本会議で採決され、成立する。非正規労働者は国民年金だけの人も多く、厚生年金を上乗せして年金額の底上げを図る。保険料を払う制度の支え手を増やす狙いもある。

 加藤勝信厚労相は「公的年金は老後生活を支える中心であり、(制度の)持続性を図っていく」と意義を強調した。

 厚生年金は、フルタイム勤務の人は企業規模に関係なく加入義務がある。パートら短時間労働者は現在、従業員501人以上の企業で週20時間以上働くことなどが加入条件。法案では企業規模要件を2022年10月に101人以上、24年10月に51人以上に引き下げる。(共同)