Thursday, May 28, 2020 9:50 AM

米、香港に高度の自治なし 優遇措置継続に値せず

 【ワシントン共同】中国による香港への国家安全法制導入の動きを非難してきたトランプ政権は、同法制を導入する決定の採択を受け、新たな制裁を科すことも検討する。採択に先立ちポンペオ米国務長官は27日、香港では「高度の自治」が維持されていないとして、米国が香港に認めてきた優遇措置を続ける状況に値しないと議会に報告した。声明を発表し明らかにした。

 中国新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の少数民族ウイグル族を弾圧する中国当局者に制裁を科すようトランプ政権に求めるウイグル人権法案が27日に米議会を通過したこともあり、米中対立が一層激化する恐れがある。

 米国連代表部は27日、国連安全保障理事会に対し、国家安全法制導入について話し合う緊急会合の開催を要請したと明らかにした。中国は拒否した。