Thursday, May 28, 2020 9:51 AM

トランプ氏、責任回避へ沈黙 感染死10万人、野党を攻撃

 【ワシントン共同】トランプ大統領は27日、米国の新型コロナウイルス感染死者が10万人を突破したことについて沈黙を守った。対応が遅れたと批判するメディアや野党民主党を攻撃して責任を回避。8月上旬までの死者数は約13万2000人(ワシントン大)になるとの推計があるが、11月の大統領選に向けて経済活動再開を焦れば大幅な増加を招く恐れもある。

 「重大な局面」。米メディアは27日、米国で2月初めに初の死者が出てから4カ月もたたずに10万人を超えたと大々的に報じた。だがトランプ氏はフロリダ州への日帰り訪問の際、報道陣に姿を見せてもコメントはしなかった。得意げに株価や支持率をひけらかすのとは対照的で「数字にこだわるのに死者10万人は無視」(ワシントン・ポスト紙)とやゆされた。

 代わりにツイッターには「だめな極左メディアと『何もしない民主党』が、対応が遅れたと言いふらしているが違う。とても早かった」と投稿。1月下旬に中国からの入国規制措置を打ち出したという従来の主張を繰り返した。