Friday, May 29, 2020 10:07 AM
非正規97万人減、過去最大 緊急事態宣言で雇用悪化
総務省が29日発表した4月の労働力調査によると、パートやアルバイトなど非正規労働者は2019万人となり、前年同月比で97万人減った。比較可能な2014年1月以降で下落幅は過去最大。4月の就業者数は前年同月比80万人減の6628万人で、7年4カ月ぶりに減少に転じた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言発令の影響で雇用情勢が大きく悪化している実態が浮き彫りとなった。
4月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント上昇の2.6%となり、2カ月連続で悪化した。休業者数は新型コロナの影響で事業主が従業員を休ませざるを得ない状況となった結果、前年同月比420万人増の597万人となった。増加幅は過去最大だった。
厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で、1.39倍の前月と比べて0.07ポイント低下し、4カ月連続の減少となった。16年3月以来、4年1カ月ぶりの低水準。4月の新規求人は前年同月比31.9%減少した。リーマン・ショック後の09年5月以来、10年11カ月ぶりの落ち込みとなった。(共同)
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