Monday, June 01, 2020 10:15 AM

面接解禁、就活ヤマ場 コロナ禍に学生不安

 来春卒業予定の大学生らへの筆記試験や採用面接が1日、政府の定める解禁日となり、就職活動がヤマ場に突入した。新型コロナウイルス感染防止のため、主要企業の多くはウェブ形式で実施。企業の業績悪化を受け、人手不足を背景に続いてきた「売り手市場」が変わることに不安を訴える学生も多く、就活環境は一変している。

 1日に1次面接を始めた三井住友海上火災保険は最終面接を含め全てウェブ形式に切り替えた。採用担当者は「対面よりも学生からの熱意が伝わりづらい面があることを前提に“根掘り葉掘り”聞いて人物像を見極めたい」と話した。

 損保ジャパンも、学生と一度も会うことなく採用を決める方針だ。学生の緊張をほぐし、システム操作に慣れてもらうため、昨年までは45分だった面接時間を最大60分に延長した。1日は全国で学生約500人の面接を実施予定で、面接官が集まることによる「3密」を避けるため半数が自宅から臨んだ。(共同)