Monday, June 01, 2020 10:17 AM

民間初の有人宇宙飛行 スペースXが開発

 【ワシントン共同=斎藤香織】スペースXは30日午後3時22分(日本時間31日午前4時22分)、米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人を乗せた新型の宇宙船「クルードラゴン」を、フロリダ州のケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げた。12分後に宇宙船を切り離し打ち上げは成功。米国から有人宇宙船の打ち上げは2011年に退役したスペースシャトル以来9年ぶり。初めて民間の有人船が国際宇宙ステーションに向かった。

 NASAは十数年前からコスト削減と発想の幅を広げる目的で、ステーションへの輸送システムの民間移行を進めてきたが、ついに「有人飛行」という難関突破を成し遂げた。

 日本時間31日深夜にステーションに到着、1カ月以上滞在する。今回は試験機で、地球帰還まで無事に果たせば、8月にも予定される次の便が運用段階の1号機となる。日本人飛行士の野口聡一さん(55)がNASAの飛行士3人と共に乗り組む。