Monday, June 01, 2020 10:18 AM

中国、米排除へ法整備加速 香港優遇廃止に反発

 【北京共同】中国国営通信の新華社は1日、トランプ大統領が香港優遇措置の廃止を打ち出したことについて「“香港カード”を切って中国の発展を封じ込めようとたくらんでいる」と強く反発する評論を配信した。米国などの外国勢力の干渉を排除するためにも香港への国家安全法制導入を急ぐ必要があると訴えた。

 また新華社は5月に開かれた全国人民代表大会(全人代)で栗戦書常務委員長(国会議長)が行った活動報告の全文も公表。栗氏はこの中で、香港への統制を強化する国家安全法制の立法を「加速する」と強調した。早ければ今月末にも制定される可能性が指摘されている。

 新華社の評論は、米国が香港の反政府勢力と結託し「中国の分裂や(政権)転覆を図り、中国の国家の安全に深刻な影響を及ぼしている」と主張。国家安全法制では、こうした介入が処罰の対象になると強調した。