Tuesday, June 02, 2020 10:47 AM
唾液でPCR検査認める 安全迅速に採取、厚労省
加藤勝信厚生労働相は2日の閣議後記者会見で、唾液を検体に使って新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査の実施を同日から認めたと発表した。症状が出て9日以内の人が対象で、厚労省は都道府県に通知した。現在主に行われている鼻の奥の粘液を綿棒で取る方法よりも、安全で簡単に検体を採取できるのが利点。より多くの人を迅速で効率的に検査できるようになると期待される。
国立感染症研究所が作成する検体採取のマニュアルを変更し、厚労省は2日から公的医療保険の適用対象にした。日本は欧米諸国と比べてPCR検査の実施が立ち遅れているとの指摘があり、唾液を使った検査の導入でこれを解消する狙い。
綿棒で粘液を取る従来の方法は、せきやくしゃみが出やすく検体を採取する人が感染するリスクがある。ゴーグルやガウンなどを着用して十分な感染防止策を取る必要があり、検査体制を拡充する上で課題となっていた。(共同)
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