Tuesday, June 02, 2020 10:48 AM

「東京アラート」初の発令 都内、新たに34人感染

 東京都は2日、新型コロナウイルスの感染者が新たに34人報告されたと発表した。夜の繁華街や既に感染者が出ている病院を中心に感染拡大の兆しがあるとして、小池百合子知事は同日夜の対策本部会議で、警戒を呼び掛ける「東京アラート」を初めて出した。午後11時に都庁舎と東京湾に架かるレインボーブリッジを赤く点灯。30人以上となるのは5月14日以来19日ぶり。

 都によると、2日までの1週間で判明した新規感染者計114人のうち、夜の繁華街が感染源とみられるのは32人で3割近くを占める。小池氏は休業要請緩和に関する3段階のロードマップで、劇場や映画館、学習塾やスポーツジムなどの幅広い業種を対象に1日から移行した「ステップ2」の段階は維持する方針。会議では「必要な警戒をしながら感染拡大防止と経済社会活動との両立を図りたい」と述べ、都民に向け「夜の繁華街など3密(密閉、密集、密接)のリスクが高い場所には十分注意していただきたい」と呼び掛けた。

 都によると、週単位で比較した陽性者数は前週の2倍強で、直近7日間平均での感染経路不明率は50%。いずれもアラート発表の目安に到達している。そのほかのアラートの目安である1日当たりの新規感染者は7日間平均で約16.3人で、基準値を下回った。(共同)