Wednesday, June 03, 2020 10:22 AM

「サウジが取り繕い」批判 イエメン支援で人権団体

 【ニューヨーク共同】国連とサウジアラビアは2日、内戦下のイエメンに向けた人道支援拠出会合を開いた。サウジはイエメンの武装組織フーシ派と戦う事実上の内戦当事者。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは声明で「サウジはイエメンの人道危機を深めている役割を取り繕おうとしているが、だますことはできない」と批判し、戦闘停止を求めた。

 会合では30カ国・地域が計約13億5000万ドル(約1500億円)の拠出を表明した。最多はサウジの5億ドルで、日本は国別で5番目に多い4120万ドル。国連人道問題調整室(OCHA)のローコック室長(事務次長)は、サウジが支えるハディ暫定政権とフーシ派それぞれの支配地域に偏りなく支援が行き渡るよう、柔軟な対応を訴えた。