Wednesday, June 03, 2020 10:24 AM

バイデン氏、本格再始動 問われる指導力

 【ワシントン共同】11月の米大統領選で政権交代を目指す民主党の候補指名が確実なバイデン前副大統領(77)が、新型コロナウイルスによる自宅待機から本格的な選挙運動再開へ動き始めた。白人警官による黒人男性暴行死事件の抗議デモで全米が揺れる中、連日住民と対話し2日は国民向けに演説。強権発動に傾くトランプ大統領(73)を相手に、指導力をどうアピールするかが問われている。

 「われわれを一つに導き、痛みと悲しみを分かち合う指導者が切に求められている」。バイデン氏は全米中継された演説で、トランプ氏による「分断」を批判し、米社会に根ざす「構造的な人種差別」の解消に向けて取り組むと誓った。

 3月中旬以来、デラウェア州の自宅からオンライン会合や取材をこなす毎日だったが、暴行死事件が起きると、地元のデモ現場や黒人教会を相次ぎ訪れて国民の声に「耳を傾ける」姿勢を示した。