Friday, June 05, 2020 10:04 AM

南部大統領像の撤去求める 抗議デモで知事表明相次ぐ

 【ニューヨーク共同】ミネソタ州で起きた白人警官による黒人暴行死事件を巡る抗議デモが広がる中、ケンタッキー州のビシア知事(民主党)は4日、同州議会議事堂にある「南部連合」の初代大統領ジェファソン・デイビスの像を撤去すべきだとの考えを表明した。AP通信が伝えた。

 大理石の像はリンカーン元大統領の銅像近くに展示されている。ビシア氏は奴隷制を容認した南部連合大統領と、制度廃止に尽力したリンカーンの像が同じ場所にあるのは不適切と強調。「歴史の一部だとしても、置くのによりふさわしい場所があるはずだ」と述べた。

 バージニア州のノーサム知事(民主党)も同日、州都リッチモンド中心部にある南北戦争時の南軍司令官リー将軍の像を撤去すると発表した。像は黒人差別や奴隷制度容認の象徴と見なされ、抗議デモで落書きなどの被害が相次いでいた。