Monday, June 08, 2020 10:32 AM

政府、G7外相声明を調整 香港問題、中国に「憂慮」

 政府は、中国による香港への国家安全法制導入決定を巡り、先進7カ国(G7)外相が憂慮の意を示す声明発出に向けた調整に入った。複数の政府関係者が8日、明らかにした。日本が主導し、各国に働き掛けている。G7が連携し、香港での「一国二制度」維持を中国に求める構えだ。

 安倍晋三首相は8日の衆院本会議で香港情勢について「深く憂慮している。香港は一国二制度の下、民主的、安定的に発展していくことが重要だ」と強調した。政府は、こうした日本の立場をG7で発信したい考えだ。

 香港への国家安全法制の導入を巡っては、米国、英国、オーストラリア、カナダの4カ国は5月28日に中国を強く批判する共同声明を発表。日本も参加を打診されたが、拒否していた。(共同)