Monday, June 08, 2020 10:32 AM

NY市が都市活動再開 全米の収束道筋見えず

 【ニューヨーク共同】新型コロナウイルス感染で全米最大の感染地だったニューヨーク市は8日、約2カ月半続いた営業規制を緩和、都市活動再開に踏み出した。約40万人が仕事に復帰、全米の活動再開にも大きな弾みとなるが、西部州などを中心に1日約2万人の感染拡大が続いており収束の道筋は見えていない。

 この日は、同市を抱えるニューヨーク州の感染初確認から100日目。クオモ知事は、外出規制などで感染者数は大きく減ったとして「ニューヨーカーは成果を誇りに思うべきだ」と強調する一方、気を緩めずに警戒を続けるよう訴えた。同州で実施した新型コロナウイルスの検査で陽性率が1%余りとなり、過去約3カ月で最低だったと明らかにした。

 規制緩和は4段階に分かれ、当初は製造業や建設業のほか、商店も店頭での受け取り販売に限り営業を認める。公共交通機関でのマスク着用や「社会的距離」が義務付けられている。