Tuesday, June 09, 2020 10:27 AM

トランプ氏、支持率急落 デモ拡大、コロナまん延

 【ワシントン共同=仲井大祐】ミネソタ州で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を受け、全米に広がった抗議デモに強硬姿勢を示したトランプ大統領の支持率が急落した。新型コロナウイルスを巡っても政権の甘い対応が感染拡大を招いたとの批判が強い。11月の大統領選まで5カ月を切る中、与党共和党重鎮も再選不支持を表明。トランプ氏は景気回復を狙うと共に野党民主党への攻撃を続け、失地挽回に躍起だ。

 CNNテレビの8日発表の全米世論調査では、支持は事件前の前回5月から7ポイント下落して38%、不支持は57%に上った。軍動員示唆やデモ敵視を繰り返したトランプ氏の対応を「有害」とした人は65%に上り「機運を読み違えた」(ワシントン・ポスト紙)との指摘も出ている。他社の世論調査でも軒並み支持率は下落している。

 民主党の大統領候補に確定したバイデン前副大統領との対決を想定したCNNの調査では41%の支持にとどまり、55%のバイデン氏に14ポイントの差をつけられた。