Thursday, June 11, 2020 10:42 AM

コロナ感染の主要艦船復帰 米駆逐艦1カ月半ぶり出航

 【ワシントン共同】米海軍は10日、新型コロナウイルスの集団感染が起きた駆逐艦キッドがカリフォルニア州の海軍基地から約1カ月半ぶりに出航したと明らかにした。感染者を出した主要な艦船が対応を終えて次々と復帰しており、海軍は中国海軍のけん制やカリブ海での麻薬密輸対策に力を入れる。

 キッドのウィメット司令官は声明で「米国と同盟国に安全と安定をもたらす仕事を継続する」と強調した。米メディアによると、同艦では約100人が感染していた。

 感染者が出た原子力空母4隻中3隻は既に出航した。乗組員約4800人のうち1000人超が感染したセオドア・ルーズベルトは、一部乗組員を米領グアムで隔離したまま、フィリピン近海に展開。中国をけん制しながら夏まで太平洋で活動するとみられている。