Friday, June 12, 2020 10:14 AM

マスクで感染大幅減か 「最も効果的」と米チーム

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス対策でマスク着用により、イタリアで7万8000人、ニューヨーク市で6万6000人以上の大幅な感染防止につながったとする推計を、テキサスA&M大などのチームが11日、米科学誌電子版に発表した。マスクでしぶきや空気中の粒子で運ばれるウイルスの量が減るとみており、流行抑制に最も効果的だと主張している。

 チームは流行の中心地となったイタリア、ニューヨーク市の1月下旬から5月上旬までの感染状況と導入された対策を分析。イタリアでは流行が深刻だった北部で、4月6日に公共の場でのマスク着用を義務化、ニューヨーク市でも同17日に義務化した。その後に感染者増加のペースが落ちた。

 それぞれ3月に都市封鎖や外出自粛、他人から約2メートル以上離れる対策などを導入したが、感染のペースはあまり落ちなかった。米国では、マスクが唯一義務化されたニューヨーク市を除く地域で4月から5月上旬まで感染のペースは変わらなかった。