Monday, June 15, 2020 10:19 AM

核査察でイランに圧力強化 IAEA、英仏独が決議案

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会(35カ国)が15日、ウィーンで始まった。イランが秘密に行っていた可能性がある核関連活動を巡る査察を同国が認めていない問題が焦点。外交筋によると「速やかな査察受け入れ」を求める決議案を英仏独が準備しており、対イラン圧力が強まる見通し。

 英仏独は、米国がイラン核合意を離脱し制裁を再開した後も、当事国として合意維持を図ってきた。決議案が採択されればイランは査察受け入れを強く迫られる。拒否し続けた場合、11月の米大統領選を控えたトランプ政権が圧力を強める可能性があり、緊張が一層高まる恐れがある。

 理事会は新型コロナウイルス対策のため、オンライン形式で19日まで開く。