Monday, June 15, 2020 10:20 AM

黒人犠牲事件、次々発覚 警察不信、全米揺さぶる

 【ニューヨーク、ロサンゼルス共同】ミネソタ州で白人警官が黒人男性ジョージ・フロイドさんに暴行し死亡させた事件への抗議デモの拡大を機に、黒人が犠牲となった事件が次々発覚している。12日にはアトランタで白人警官が黒人男性を射殺し、市警本部長が引責辞任。警察の人種差別に対する市民の不信感が一気に噴出し、全米を揺さぶっている。

 米メディアによると、黒人男性デリク・スコットさん(42)は昨年5月、オクラホマシティーで警察に取り押さえられた際に死亡。その動画が最近公開され、「息ができない」と繰り返す様子が明らかになった。

 警官は、男が銃を振り回しているとの通報で駆け付け、馬乗りになってスコットさんを制圧。ある警官は「息ができない」との訴えに「知ったことか」と返した。検察当局は警官に不適切な行為はなかったと断定したが、制圧行為の妥当性に議論が沸騰している。