Tuesday, June 16, 2020 10:20 AM

南北連絡事務所を爆破 北朝鮮、引き締め狙い強硬

 【ソウル、北京共同=上嶋茂太、井上智太郎】北朝鮮は16日、南西部・開城にある南北共同連絡事務所を爆破した。韓国統一省が確認し、北朝鮮の国営メディアも、連絡事務所を「完全に破壊する措置」を同日午後2時50分(日本時間同)に取ったと報じた。北朝鮮は13日、金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党第1副部長の談話で、韓国の脱北者団体による北朝鮮体制批判ビラ散布への報復として同事務所の破壊を予告していた。

 北朝鮮は11月の米大統領選後をにらみ、核・ミサイル戦力の増強を継続している。当面は米国に対する極端な軍事挑発は控える一方、韓国との緊張を高めて国内の引き締めを図る構えとみられ、2018年9月に結んだ緊張緩和に向けた南北軍事合意の破棄も示唆。米韓同盟の弱体化を誘う狙いもうかがえる。

 韓国大統領府は16日、爆破に「強い遺憾」を表明し、「北朝鮮が状況をさらに悪化させた場合、強力に対応することを厳重に警告する」とけん制した。